【Mリーグ】EX風林火山インタビュー「できることはしっかりやり切ろうという気持ちが良かった。来季は新たなEX風林火山として4人で頑張っていく」

2021年5月18日にファイナルシリーズを終えたMリーグ。日本プロ麻雀連盟の二階堂亜樹(@16003200)、滝沢和典(@TakizawaRenmei)、勝又健志(@katumatakenji)の3名のチーム「EX風林火山(@EX_Furinkazan)」は昨シーズン最下位で敗退したことで、『背水の陣』と称し、入賞しなければメンバー入れ替わりという厳しい条件の中迎えた今シーズンであったが、逆境をはねのけ見事優勝した。来シーズンはこの3名と、オーディションによって選ばれた1名による新生EX風林火山として戦っていく。

ファイナルが行われたその日、全チームに取材が行われた。

表彰式の様子 ©ABEMA

感染予防のため、取材中は選手、取材陣ともにマスク必着。写真撮影時のみ、選手はマスクを外している。

EX風林火山チームインタビュー

──今シーズンの振り返りをお願いします

滝沢「勝負所でちゃんと勝てたと思います。去年も一昨年も、4位でファイナルに進出したチームが優勝したのですが、今年もまたそれになったなと。確かに4位で通過すると、若干マークが外れるというか、『トップをとらせるならこっちだ』と選ばれることがあるんですけど、その勢いついて勝つことができました。道中個人連勝もあってそれは良かった点の一つです。しかし今シーズンは4着が多かったですね。昨シーズンまで風林火山はラスが少ないチームというイメージがあったかもしれないんですけど、勝つための麻雀ができていたのかもしれない、とは思いつつ、それにしてもラスが多かったと思います」

──亜樹選手は今シーズンは攻めっ気が出ていたようなイメージがありますが

亜樹「そうですね。個人としてはレギュラーシーズン序盤調子良かったんですけど、中盤負け始めてしまって。ただ、自分なりに踏ん張れたんだろうなと後悔する場面もあるんですけど、自分が攻めっ気を出したことによって、とれたトップもあったと思います。チーム全体でいうと、本当に山あり谷ありのシーズンだったなと。一番最初に『安定感』がウリとも言っていたんですけど、今季は安定感はどこへやら……みたいな感じではありましたが、最終的に笑って終えることができたので、本当に良かったです」

──勝又選手はセミファイナルから大活躍でしたが、振り返られていかがですか

勝又「そこに至るまで全く戦力にならなくて、セミファイナルの最後からは手が入ってくれて、なんとか貢献できたことは嬉しく思います。ファイナル進出時は厳しい差だと思ってましたけど、ただ、3人ともそれくらいの差を逆転してきた過去はありますから、最後まで優勝できると思って、自分達の麻雀を信じて打ち抜くだけでした」

──入賞しなければ総入れ替えという『背水の陣』は、麻雀に影響しましたか

勝又「やっぱり負けられないって思いこそが、集中力を高めて、良いパフォーマンスにつながった部分は大きいと思います。もちろんプレッシャーはありましたけど、僕らはプロとして20年以上麻雀を打ってきて、そのプレッシャーを味わえるのも光栄なことなので、できることはしっかりやり切ろうっていう気持ちが良かったのかなと思います」

──メンバー総入れ替えもあるかもしれないところから始まった今シーズン、結果は優勝でした。この結果を受けて藤沢監督からコメントをお願いします

藤沢監督「麻雀は卓上で戦う選手の力しかないんで、我々は選手の後ろで何をするか、と考えたときに、8チームの中で一番応援してもらおうと思いました。それが、選手入れ替えの宣言だったんです。全国から応援の声が届いて、ファンの皆様のおかげで優勝できたと思います」

──オーディションについて

藤沢監督「オーディションについては、170名の予選から一人選びます。新人の方から、タイトルをいくつもとってらっしゃる実力者の方まで、多くの方から応募いただきました。どんな方でも、170人の予選を突破した方は、即戦力になる、より強い風林火山になると信じています。7月23日まで予選をやりますので、皆さんぜひ注目してください」

──来季への意気込みをお願いします

亜樹「3年目にして優勝することができ、この3人で戦ってきて最高の結果を迎えられたんですけど、新しい風と新戦力を期待して、新たなEX風林火山として4人で頑張っていきますので、応援よろしくお願いします」

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