【2021シーズン個人データ】フェニックス・近藤誠一が今季リーチ率最下位!その理由に迫る!【データから見るMリーグ #29】

今回の記事では要所で大物手を決めて視聴者を魅了するフェニックス・近藤誠一選手のデータについてお伝えします。

今季はリーチ率大幅ダウン!実際の数値とその理由は?

華麗な手順での役満や大詰めの場面での倍満など数々の名場面を残し、記憶でも記録でも成果を出し続けている近藤誠一。

現時点(2022/1/14の試合まで)でのトータルは試合数84でトータルスコアは333.0の7位となっています。

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しかし上記記事にてお伝えしましたが、今季はややマイナスの滑り出し。そして大物手を決めるイメージが強い近藤のリーチ率が今季は16.3%(1/14時点)の32位となっています。

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こちらは過去3シーズンのリーチデータ。2018~2020シーズンのリーチ率は22.38%。ゲーム数が少ないとはいえ、そこから6%も減っている状況。

近藤誠一成績データ
項目名 今季込みトータル成績 今季成績 今季推移
ポイント 333.0 ▲96.7
試合数 84 16
平均順位 2.40 2.69
副露率 17.5% 17.9%
リーチ率 21.5% 16.3%
アガリ率 18.1% 15.8%
放銃率 10.7% 11.2%

今季はやや手牌に恵まれない状況が多く、やむを得ない場面のめくりあいでの放銃も重なり苦しい成績に。しかしリーチ率はそれと比べてもひときわ大きく減少していると言えます。

1/13 第1試合での近藤の満貫ダマテン ©ABEMA

実際に今季の近藤は5200から8000あたりの聴牌をダマテンに構える場面が多く見受けられます。過去シーズンでは跳満、倍満を見るリーチに出る場面が多かったと思われます。場況や点棒状況など、細かい理由はたくさんありますが、意識を変えている部分もあるかもしれません。

12月23日 放送内での近藤リーチ率に関する説明の一幕

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20:40秒あたりから、実況の日吉、解説の渋川のやりとり内で試合前に日吉が近藤に何か思い当たる節はないか?と質問したところ、「実は意識的に減らしています。過去シーズンには他家に確実にベタオリされてアガリきれない場面が多かったことや、門前の聴牌はほぼリーチすると思われてしまうと、リーチしていない時はノーテンだと判断されて来られてしまう場面が多かった。なので敢えてリーチを減らしています」という返答があったと話されていました。

過去シーズンの傾向を分析して、今後の戦略を練り直した近藤の施策と言えるでしょう。

今季はやや苦戦状況ですが、終盤戦での逆襲はあるのか!?

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