Mリーグにドラマあり!”あの”名勝負から、隠れた名対局まで20選

2022年現在、Mリーグは開催初年度の2018シーズンから数えて4シーズン目に突入している。計り知れないプレッシャーを背負って卓を囲んできたMリーガーによって、これまで数々の名勝負が繰り広げられてきた。Mリーグの歴史の中には観る者の心を熱くし、感動を与えた対局が数多く存在する。本記事では、Mリーグでファンの記憶に残った高得点アガリの名勝負10選、ドラマチックな逆転劇の名対局10選をご紹介しよう。

役満も炸裂! 高得点アガリのMリーグ名勝負10選

内川幸太郎 鮮やかすぎる神回避からの劇的勝利

対局日

Mリーグ2021 レギュラーシーズン 2021年11月19日

局面

南2局1本場

対局者

日向藍子(21600)
鈴木たろう(38100)
内川幸太郎(16600)
瑞原明奈(21700)

内川が見事な放銃回避を見せ、大逆転のアガリを決めた一局がこちら。配牌時点で[白]が対子、さらに一巡目のツモでドラの[②]を対子にして、赤を含めたドラ3となった内川の手牌。当然のように白・ドラ3でいくかと思いきや、内川はさらなる打点を求めて[白]を切り出しメンタンピンを目指す。内川の決意に応えるように神がかったツモが続き、超高打点三面待ちのヤミテンに構える。その後、リーチをしている日向の当たり牌を掴んでしまう内川だったが、何とこれを手牌に加えてドラ切りリーチという神回避。最後は高めの牌をツモって、三倍満の劇的なアガリを披露した。

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【11/19 Mリーグ2021 第1試合結果】内川幸太郎が三倍満を決め今シーズン初トップ! ドリブンズはたろう2着で9連対!

 

滝沢和典 見事な一発ツモで静かなる親倍満

対局日

Mリーグ2019 レギュラーシーズン 2019年10月7日

局面

東3局

対局者

高宮まり(25500)
朝倉康心(16000)
滝沢和典(24000)
岡田紗佳(34500)

滝沢が疾風の如き一発ツモでトップに躍り出たのがこの一局。配牌の時点では決して良い手牌とはいえず、悩ましい表情も見せる滝沢。実況も「滝沢がふくれている」と表現したように、一巡ごとに難しい選択を迫られる。そんな苦しい状況下でも最善の選択を追求し続け、高宮のリーチを受けた後も丁寧に手牌を整えて追っかけリーチをかけることに成功。高宮と同じ待ちとなっていた5筒を見事に一発でツモりあげ、親の倍満を成就。美しい8000オールのアガリを決めた。

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【10/7 Mリーグ 結果】Pirates・瑞原が連勝!風林火山・滝沢も巧みなトップ!サクラナイツ・岡田は惜しくも初勝利ならず

 

瑞原明奈 ドラマティックすぎる跳満ツモ

対局日

Mリーグ2020 レギュラーシーズン 2020年11月17日

局面

南4局

対局者

瑞原明奈(13400)
内川幸太郎(27200)
瀬戸熊直樹(29200)
鈴木たろう(30200)

勝ちを諦めない瑞原の執念が実を結んだ対局。一人だけ大きく沈んでオーラスを迎えた瑞原だが、勝負のオーラスでかなりの好配牌を手にする。実況も「大チャンスを目の前に凄みを増している」と、瑞原のただならぬ気迫を察知する。ライバルが勝利を決定づけるアガリを目指して場に緊張が走る中、瑞原が決死のリーチ。高めの三色になる[8]をツモって跳満にしなければ着順アップできない場面で、見事[8]をツモって三色を成就。対局者はもちろん、実況解説もびっくりのドラマティックなアガリを決めた。

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【11/17 Mリーグ2020 結果】1戦目はPirates・石橋が要所を制して今シーズン初勝利!2戦目は大混戦の末雷電・瀬戸熊が26200点持ちの最少得点トップを獲得!

 

佐々木寿人 親の三倍満で12000オール

対局日

Mリーグ2020 レギュラーシーズン 2020年2月18日

局面

東2局

対局者

園田賢(21000)
佐々木寿人(23000)
多井隆晴(33000)
堀慎吾(23000)

寿人が13翻という衝撃的なアガリを見せた対局をご紹介しよう。親の寿人は一巡目からドラの[東]が暗刻、[赤5]を内蔵、両面・両面のイーシャンテンという驚きの配牌。ダブ東・ドラ4でテンパイしてダマテンでも跳満という状況だったが、魔王寿人の選択は即リーチ。さらにリーチ後に追加で持ってきた[東]を暗槓して新ドラを増やし、嶺上開花まで炸裂。ライバルも目を疑うような12000オールを決める、大爆発の一局となった。
(Mリーグ規定により13翻は数え役満にはならず三倍満扱い)

試合結果はコチラ↓

【2/18 Mリーグ2020 結果】麻雀格闘倶楽部・寿人が13翻の親三倍満を決めて連戦連勝!個人首位、チームは5位に急浮上!!

 

この日の寿人は、なんと94000トップ。Mリーグメモリアルでも紹介されている。

【Mリーグメモリアル】怒涛のアガリ連発!Mリーグの9万点超えトップの歴史を振り返る!

 

瀬戸熊直樹 逆襲の一発ツモ

対局日

Mリーグ2019 レギュラーシーズン 2020年3月2日

局面

南1局

対局者

二階堂亜樹(22500)
茅森早香(28300)
瀬戸熊直樹(13300)
白鳥翔(35900)

ライバルをおさえ、瀬戸熊が鮮やかな一発ツモを見せたのがこちらの一局。親の亜樹はなんと純チャンのイーシャンテンスタート。茅森も[南][発]が対子で[赤5]を含んだホンイツも見えるという手牌で、ライバルに強烈な勝負手が入る。瀬戸熊は真っすぐに手を進めて役無しドラ1でテンパイするも、さらなる打点向上を目指してダマテンを選択。じっくりと手変わりを待った瀬戸熊の選択が功を奏し、2枚目のドラを引き入れてリーチに踏み切る。瀬戸熊はなんとこれを一発でツモり、圧倒的に不利であった戦況を覆す跳満の一撃を決めた。

試合結果はコチラ↓
https://mj-news.net/news/mleague/20200303142245

 

近藤誠一 東一局から親の跳満

対局日

Mリーグ2019 レギュラーシーズン 2020年1月21日

局面

東1局

対局者

近藤誠一(25000)
瑞原明奈(25000)
丸山奏子(25000)
高宮まり(25000)

美しい女雀士達の熱い手牌がぶつかり合う局面を、麻雀ジェントルマン近藤が制したのがこの一局。瑞原は[東]暗刻、丸山は自風の[西]が槓子、高宮はイーシャンテンというライバルたちの驚きの手牌で始まった東一局。しかし、個人成績2位と絶好調の近藤も黙ってはいない。解説の松本も「近藤さんが負ける気がしない」と信頼を寄せる中、その期待に応えるかのように近藤は先制リーチをかける。このリーチが高宮を捕らえて一発ロン。裏ドラも乗せて18000点という破壊力抜群のアガリを決めた。

試合結果はコチラ↓

【1/21 Mリーグ 結果】Pirates・小林が前進のトップ!フェニックス・近藤は6勝目でラス無しのまま個人首位に!

 

多井隆晴 ファイナル初日から倍満ツモ

対局日

Mリーグ2019 ファイナルシリーズ 2020年6月15日

局面

南4局

対局者

小林剛(66700)
茅森早香(14700)
多井隆晴(5000)
沢崎誠(13600)

Mリーグ2019ファイナル初日、「最速最強」多井が底力を見せつけた一局。小林の大量リードで迎えたオーラス、持ち点5000点の多井の着順アップは絶望的かに思えた。しかし、茅森と沢崎に[中]が対子で入り、膠着状態になっている間にじわじわと手を進める。多井は見事に跳満確定のテンパイを組み上げ、アガれば2着浮上のリーチをかける。その結果はさらなる高みを行く倍満一発ツモ。実況に「スーパースターのツモ」と言わしめた渾身のアガリは一見の価値ありだ。

試合結果はコチラ↓

【6/15 Mリーグ 結果】小林大トップでパイレーツが2位浮上!2戦目は魚谷トップでフェニックスが首位に!

 

滝沢和典 華麗な大三元

対局日

Mリーグ2018 レギュラーシーズン 2019年2月7日

局面

東4局

対局者

茅森早香(14000)
滝沢和典(35000)
園田賢(6000)
佐々木寿人(45000)

滝沢がライバル寿人を追いかける中、華麗な役満でリードを手にした見事な一局。配牌の時点では[白][発][中]は1枚ずつ。ここから大三元が完成するとは誰にも予想がつかないだろう。一巡目のツモから2枚目の[白]が入り、順調に[発]も対子にする滝沢。[白]をポンした後は流れるように2枚目の[中]、3枚目の[発]をツモり、残すは[中]を1枚揃えるのみ。最後の[中]の行方は…?タキヒサ対決を制した、あまりにも芸術的な大三元は必見だ。

試合結果はコチラ↓

風林火山・滝沢が大三元成就!ドリブンズは一気に混沌渦中のファイナルシリーズ争いに!【Mリーグ 2/7 第2試合結果】

 

近藤誠一 フェニックス魂で見事な勝利

対局日

Mリーグ2019 レギュラーシーズン 2019年12月10日

局面

南4局5本場

対局者

黒沢咲(37800)
沢崎誠(52400)
園田賢(-12200)
近藤誠一(22000)

フェニックスの千両役者近藤が、まさに不死鳥の如き強さで黒沢との四暗刻対決を制した一局。[④]が対子・[4]が暗刻で始まった近藤の手牌。様々な道筋が見える手牌故に、何を切り出すべきか苦悩する近藤の姿が垣間見える。劇的な展開に実況・解説にも熱が入る中、ロンなら跳満・ツモれば役満四暗刻のリーチをかけた近藤、対する黒沢も四暗刻聴牌を迎えるが…?大迫力の手牌のぶつかり合いは必見だ。

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【12/10 Mリーグ 結果】第1試合はサクラナイツ・沢崎がトップで個人首位に!第二試合はフェニックス・茅森がトップでチームは6位に浮上!

 

萩原聖人 放銃を三色で取り返す

対局日

Mリーグ2019 レギュラーシーズン 2020年1月10日

局面

東4局

対局者

松本吉弘(28800)
滝沢和典(24300)
萩原聖人(23600)
魚谷侑未(23300)

直前の局で松本に満貫放銃を許した萩原が、驚異のスピードで反撃をしかけた。松本が前局の勢いそのままに序盤からリーチをかけるが、萩原も負けじとテンパイにこぎつけて追っかけリーチ。そして数秒後には松本から三色同順がつく大アタリの六萬をかっさらい、即座にリベンジに成功した。やられた以上にやり返す。俳優としても活躍する萩原が、見事な逆転劇を披露した一局だった。

大逆転の名勝負10選

黒沢咲 役満四暗刻で大逆転

対局日

Mリーグ2019 レギュラーシーズン 2020年2月25日

局面

南4局2本場

対局者

黒沢咲(14700)
村上淳(40700)
内川幸太郎(100)
勝又健志(44500)

トップで逃げ切りたい勝又を、3着の黒沢が驚異的な一撃でとらえた一戦。チームのために最善手を追求するサクラナイツ内川の胆力も話題となった。序盤から暗刻2つ、対子が2つという黒沢プロの手牌に、実況も「全てをかっさらう四暗刻が来るのか?」と期待をのぞかせる。ライバルらも勝利に向けて勝負をかけだしたころ、ついに黒沢は暗刻を4つ完成させて超難度の役満、四暗刻単騎待ちをテンパイ。しかし、自力でツモることは叶わず、迎えた海底。なんと内川に四暗刻単騎への放銃となる[西]が舞い込む。内川は考えに考えた末に[西]を打ちだし、黒沢が大逆転トップとなる四暗刻単騎を成就させた。

試合結果はコチラ↓

【2/25 Mリーグ 結果】ドリブンズがポイントを伸ばしセミファイナルまであと一歩!2戦目は黒沢の四暗刻単騎炸裂で大逆転勝利!!

 

近藤誠一 万感の一発ツモで歴史的勝利

対局日

Mリーグ2020 レギュラーシーズン 2021年3月4日

局面

南4局1本場

対局者

近藤誠一(14500)
園田賢(34600)
前原雄大(17600)
小林剛(33300)

近藤が奇跡のツモで大逆転を決めた伝説のオーラス。配牌時点ではメンツは1つ完成しているものの決して良いとはいえない配牌で、実況も「もうこれは3着ですよね…」というほどに上位浮上は難しく見えた。しかし、逆転へのわずかな可能性を追求し、高みを目指す近藤。結果、近藤は一発や裏ドラが絡めば倍満で逆転という大物手をテンパイさせる。ダマで手堅く3着浮上もありえたが長考の末リーチに踏み切った。誰もが大逆転の倍満への期待を胸に見届ける中、近藤はなんと一発で一盃口までつく高めの[七]をツモり、裏ドラを乗せることにまで成功。あまりにもドラマティックな倍満で大逆転勝利をおさめ、ファンには伝説の一局として記憶されている。その劇的すぎる結末に「近藤さん」や「誠一さん」がTwitterでトレンド入りし、話題となった。

試合結果はコチラ↓

【3/4,5 Mリーグ2020デイリーMVP】フェニックス・近藤、ABEMAS・多井がデイリーMVP!近藤は劇的大逆転で3度目の受賞!!

 

黒沢咲 逆転の女神の誕生か!?オーラス満貫アガリ

対局日

Mリーグ2019 セミファイナルシリーズ 2020年3月29日

局面

南4局

対局者

佐々木寿人(31100)
内川幸太郎(3500)
黒沢咲(25000)
小林剛(40400)

先ほど紹介した四暗刻単騎待ちの大逆転勝利からわずか1ヶ月、黒沢がまたもや逆転劇の主役となる。逃げ切りたい親の小林の手にはドラの[北]が3枚。聴牌するや即リーチでアガリを狙うが、黒沢がすぐさまそれを追いかける。小林対黒沢のリーチ合戦の火蓋が切られ、小林からの直撃をものにできれば大逆転トップ。この白熱した状況で勝利の女神は黒沢に味方し、見事小林からアタリ牌の[七]をとらえた。もはや黒沢自身が勝利の女神ともいえる大逆転の名勝負を、是非ともその目に焼き付けて頂きたい。

試合結果はコチラ↓

【3/29 Mリーグ 結果】黒沢が劇的な逆転トップ!2戦目は沢崎トップでサクラナイツがポイントを積み上げる!

 

丸山奏子 衝撃のデビュー戦

対局日

Mリーグ2019 レギュラーシーズン 2019年10月29日

局面

南4局2本場

対局者

丸山奏子(16100)
佐々木寿人(17700)
多井隆晴(30900)
滝沢和典(35300)

あまりにも衝撃的過ぎたドリブンズ丸山のデビュー戦をご紹介。歴戦のベテランたちを相手に4着に沈み、迎えたオーラス。丸山は平和、一気通貫、ドラ3という手牌でツモれば倍満逆転トップのリーチをかける。出アガリでも跳満でポイントを大きく回復できるため、当然ロンアガリはするものかと思われた。しかし、丸山はリーチ後に寿人の放ったアタリ牌[三]をなんとスルー。倍満ツモトップだけを見て、デビュー戦とは思えない胆力でアタリ牌の見逃しを敢行した。そして、最終ツモで見事に[三]をツモって倍満ツモを成就。視聴者も驚きの勝負師魂を見せた。伝説のデビュー戦と言っても過言でないこの対局は、Mリーグの歴史に深く刻まれたことだろう。

試合結果はコチラ↓

【10/29 Mリーグ 結果】ドリブンズ・丸山が驚異の見逃し倍満ツモで初陣を飾る!麻雀格闘倶楽部・前原は連勝!

 

白鳥翔 清一色ドラ6で大逆転三倍満

対局日

Mリーグ2019 レギュラーシーズン 2020年2月13日

局面

南4局

対局者

白鳥翔(16400)
小林剛(26000)
瀬戸熊直樹(22200)
内川幸太郎(35400)

この試合の数日前に第28期發王位のタイトルを獲った白鳥が、その力の真髄を見せつけたのがこの一局。トップ目の親番内川とは19000点という大きな差がついていたが、白鳥の手牌には萬子が10枚。倍満ツモでトップもあり得るのではないか、と実況も逆転トップを期待する。[九][一]を鳴いて着実に清一色完成へと向かい、[一][四][七]待ちに構える。ここで持ってきた4枚目の[九]を加槓。すると新ドラはなんと[九]となり、清一色ドラ6の大チャンスに。この後、見事にツモアガリを決めてオーラス4着からまさかの大逆転トップ。追い詰められたところからまさかの三倍満アガリでライバルを一蹴する、これぞ麻雀の醍醐味ともいえるオーラスだった。

白鳥翔 またもや大逆転オーラス倍満

対局日

Mリーグ2019 セミファイナルシリーズ 2020年3月30日

局面

南4局

対局者

近藤誠一(32400)
瀬戸熊直樹(7900)
白鳥翔(22100)
石橋伸洋(37600)

先ほど紹介した逆転勝利を収めた白鳥の勢いはとどまることを知らず、またもやオーラス大逆転勝利を魅せた。[中][発]をシャンポン待ちにして、何と三巡目でリーチ。トップを守りたい石橋はメンツを崩して安全牌を切り出していく。瀬戸熊も3着浮上を叶えたいところで苦渋の選択が続く。一方、アタリを待つ白鳥は[五]を暗槓。すると新ドラはまさかの[五]。赤も含めドラ5で跳満確定、裏次第では倍満かと期待が高まる。緊迫の対局はどのような結末を迎えるのか…?

試合結果はコチラ↓

【3/30 Mリーグ 結果】白鳥がオーラス倍満和了で逆転トップ!第2試合は黒沢トップもPiratesをかわせず!

 

村上淳 チームの連勝を繋げる逆転勝利

対局日

Mリーグ2019 レギュラーシーズン 2020年1月27日

局面

南4局

対局者

魚谷侑未(37700)
村上淳(29900)
萩原聖人(15900)
藤崎智(16500)

村上がチーム連勝のプレッシャーを背負いながらも見事な満貫ツモで勝利を収めたのがこちらの対局。村上の所属するドリブンズはここまで3連勝を記録。村上もそれに続くべく最善を尽くし、2着でオーラスを迎えることとなった。魚谷との差は7800点。ここでも慎重に手牌を育て、平和・ドラ2に仕上げて村上の得意技「リーチ」で勝負をかける。アガればトップという盤石の状況をつくることに成功した村上は、これをしっかりツモり上げて逆転トップを手にした。ドリブンズの強さここにあり、と言わんばかりの逆転勝利でチームの連勝を繋げる活躍を見せた。

試合結果はコチラ↓

【1/28 Mリーグ 結果】ドリブンズが苦境を切り抜けるチーム4連勝!セミファイナル進出に向けた逆襲が始まる!

 

魚谷侑未 華麗なオーラス逆転ツモ

対局日

Mリーグ2019 レギュラーシーズン 2019年10月24日

局面

南4局

対局者

佐々木寿人(16200)
魚谷侑未(18700)
萩原聖人(33100)
多井隆晴(32000)

魚谷がオーラスのリーチ合戦を見事な逆転ツモで勝利した対局。自風の[西]を暗刻にして五巡目でリーチをかけた魚谷。「逆転トップきめたらドラマすぎる」と実況も盛り上がった直後、同じく追う立場にあった寿人もリーチで追いかける。2軒リーチのプレッシャーの中、トップを守りたい萩原、親の多井も苦悶の表情だ。呼吸をするのもはばかられるほどの緊張の勝負は終盤までもつれ込み、魚谷が高めの[六]をツモって決着。裏が乗ればトップという場面でキッチリ裏ドラも乗せることに成功し、鮮やかな跳満ツモで大きな勝利を手にした。

試合結果はコチラ↓

【10/24 Mリーグ 結果】フェニックス・魚谷が華麗な連勝!個人2位、チームも3位に浮上!

 

佐々木寿人 トップをもぎ取った逆転跳満

対局日

Mリーグ2019 レギュラーシーズン 2020年2月14日

局面

南4局

対局者

近藤誠一(20800)
佐々木寿人(35400)
勝又健志(800)
園田賢(43000)

寿人が逃げ切りたい園田から鮮やかにトップを奪い去ったのがこちらの一局。2人の点差は7600点。充分に逆転が狙える場面で寿人の手牌にはドラの[中]が対子、赤も2枚あるものの、形は少々厳しい。一方、園田は平和のみのダマテンを続け放銃を警戒し、寿人の欲しい[六]までも見事に吸収して徹底防御。寿人は着々と手を進め、終局間近で何とか聴牌にこぎつける。残り巡目も少なくこのまま終局かと思われたが、ここで同じく追う立場であった勝又からアタリ牌[三]がこぼれ落ち、跳満のアガリ。見事、寿人の逆転トップでフィナーレとなった。

鈴木たろう 逆転勝利でトップ争いを制する

対局日

Mリーグ2019 レギュラーシーズン 2019年11月10日

局面

南4局2本場

対局者

多井隆晴(45000)
近藤誠一(24400)
岡田紗佳(-3200)
鈴木たろう(33800)

半荘を通してトップを争い続けた多井とたろうの激闘をご紹介。南4局はたろうが粘り、2本場を迎える。多井がチー、岡田もリーチを決行して勝負が動き出した時、たろうも平和・ドラ2・高めでタンヤオも狙える聴牌に。一気通貫のチャンスを逃す苦しい場面もあったが、見事に勝負手に整えてこれをダマテン。決定打が欲しいだけにリーチも考えられるところをグッとこらえる。このダマテンが功を奏し、岡田への放銃を警戒する近藤からこぼれた[④]をとらえて親の満貫を直撃することに成功。これが決定打となり、たろうはトップを飾って終局を迎えた。

試合結果はコチラ↓

【11/10 Mリーグ 結果】第1試合はがたろうが2勝目!第2試合は内川がサクラナイツPVのファンに届ける6万点トップ!

 

Mリーグの歴史は続く

トッププロ雀士たちの力と力がぶつかり合い、真剣勝負が繰り広げられるMリーグ。人々はドラマを期待して願い、時に信じられない展開に驚愕する。今回紹介した対局の数々は今後も名勝負として語り継がれていくことだろう。Mリーグの歴史はまだ始まったばかり。目を疑うような劇的な対局が、今日また、生まれるかもしれない。